『五日市物語』 小林仁 脚本 監督作品
先日、家族と入間のアウトレットに行った時、めちゃくちゃ遠回りしました。
大月から松姫トンネルをくぐって小菅村へ、そこから奥多摩湖に出て三頭橋を右折して奥多摩周遊道路を走り、浅間尾根駐車場から蜃気楼のような東京都心を拝んで檜原村に入り、秋川渓谷を抜けて五日市へ、そこから青梅を経由して入間へという長距離ドライブ(ふぅ)。
これが実に楽しかった。私も奥多摩の山の中を走るのが大好きなんです。
ん? 地図を見るとめちゃくちゃ遠回りでもないですね、距離的には(入間は地図の右上欄外すぐ)。
山梨の東部も魅力的な深山幽谷ですが、奥多摩にはまた違った味わいがあります。山梨、東京、埼玉、神奈川等お近くにお住まいの方はぜひ一度、東京の多摩西部から奥多摩、そして山梨の小菅、丹波山あたりをドライブしてみてください。
特に浅間尾根駐車場からの幻想的な都心の遠景は本当に不思議な感じがします。そこからの夜景もまさに幻。都会がいかに幻想の産物であるか実感できますよ。
さて、そんなわけで、今は「あきる野市」になった秋川と五日市の風情を満喫しながらのドライブだったわけですが、その雰囲気を味わえる映画がこれです。
もともとあきる野市市制15周年を記念して制作された映画ですから、もちろん地元PR的な要素が強く、また低予算のため決してクオリティの高い作品ではありません。しかし、あの独特の雰囲気、一般的なの東京のイメージからは程遠い、しかしこれも東京に間違いないという世界を知るにはなかなか優れた作品なのです(遠藤久美子さんの明るく元気なキャラと、草村礼子さんの深く落ち着いた演技のコントラストにも注目です)。
「渋谷が村だったころ、五日市は町だった」というようなセリフがありましたが、そう、かつて多摩郡は江戸とはまた違った独自の歴史と文化を持っていたのです。
小学校当時、東京都民だった私は、社会科で東京の地理や歴史を学びました。その時も、秋川や奥多摩はとても遠く感じられましたっけ。今、あの頃から半世紀ほど経ち、こうして改めて「東京」を味わうことができることに、なんとも不思議な気持ちになります。
面白いもので、ここ1年で急にあきる野周辺の皆さんともご縁ができました。この映画のように、私も「風」になって訪問しているのかもしれませんね。
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