大月・上野原「桃太郎伝説」
昨日(元日)の記事の続きです。
皆さんご存じの「桃太郎」の昔話。鬼を退治する話ですよね。その「鬼」も艮の金神だという説があります。
桃太郎伝説と言えば岡山が有名ですが、実は山梨にも古くから面白い桃太郎伝説があります。
最近岡山の方とお話する機会が多いのですか、まさか山梨にそんな伝説があるなんて皆さん知りません。そりゃそうだ。でも、去年の「桃太郎サミット」は山梨県大月市で開催されたんですよ(今年は岡山の予定)。
そう、サミットと言うくらいですから、岡山、山梨だけでなく、全国各地に桃太郎っぽい(?)伝説がたくさんあるのです。
で、山梨がなぜ「こここそルーツ」と言うかというと、上野原から大月にかけて甲州街道筋に「犬目」「鳥沢」「猿橋」という地名(宿場)があり、そして大月市の岩殿山や九鬼山の周辺には「鬼」に関する遺跡(?)も結構あるからです。
もちろん山梨が桃の生産量全国一位ということも影響しているでしょうね。ただし、山梨の桃は葡萄とは違い、いくら遡っても明治時代後期。近代になってからのことですし、桃の栽培は甲府盆地で、大月や上野原にはほとんどありません。まああるとすれば山桃でしょうか。
「桃」は日本においても中国においても「霊力」を持つ果実というイメージがありますね。桃から生まれた桃太郎は強いわけです。
桃から生まれたのではなく、桃を食べたお爺さんとお婆さんが若返ってしまい、精力旺盛になって桃太郎をうんでしまったという別のストーリーもなかなか面白いですよね。桃最強。
ちなみになぜ、桃太郎の家来が「犬」「鳥」「猿」なのかというと、「申・酉・戌」が「丑寅(艮・鬼門)」の反対側に位置しているからという説があります。まあ、裏鬼門は正確には「未申(坤・ひつじさる)」ですが、たしかに「羊」だとちょっと弱そうな気もしますね(笑)。
いずれにせよ、こういう話が(後付けにせよ)語り継がれるというのは面白いですし、大いに観光のネタにしてもいいでしょう。岡山だって、桃太郎で売り出したのは結構最近の話ですから。
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