令和4年度 共通テスト「国語」
さっそく解いてみましたよ。
答えが出ないような悪問はなかったと思いますが、せっかく時間をかけて「名文」を読ませるのですから、もっと問うべきことがあるように感じました。
特に新味を持たせた「メモ」や「ノート」や「話し合い」は、そういう設定自体に意味があるのか疑問に感じました。普通の問題の形式で良いのではないか、そういう新しい形式にして問う意味があるのか、結果として受験生に無駄な時間とエネルギー(頭の転換など)を課しているだけではないかということです。
そのあたりに、本質よりも形にこだわって(ごまかして)しまうという、学校教育によくある根本的な悪弊が垣間見れるような気がします。
私自身、少し学校という現場から距離を置くようになり、その結果一般社会に近づいた結果、ようやくそういう問題点が見えてくるようになったとも言えます。
作問もしてきた立場から言いますと…(問題用に書かれたのではない)他人様の文章の一部を取り上げて「教育的」な問いを作るのは本当に難しい。作問委員の方々のご苦労はよ〜く分かります。
だから私は自分で「本文」を書いてしまうのですよ。今年も書きました。作問を意識して書けるし、だいいち著作権の面倒な問題がない上に、筆者自身が解けない(正解がない!)という笑えない(笑える?)事態も避けられます。
なんで、世の国語の先生は自ら「本文」を書かないのでしょうね。文章書くのが得意なはずですが。
私なんか、いっそのこと古文(擬古文)も、漢文(漢詩)も自分で書いちゃいますよ(笑)。その方が楽だし、早いし。
まあ、そんな宇宙人の戯言はよいとして、やはり共通テストのような選択問題ですと、「国語力」を測るというより、「情報処理力」あるいは「詐欺に合わない力」を測ることになってしまいますね。それはそれでもしかすると「国語力」よりも大切な力かもしれませんが。
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