たつき諒 『私が見た未来 完全版』
昨年、たつきさんの偽物が現れ騒動を起こしましたが、実はその偽物が私のTwitterをフォローしていました。
私もてっきり本物だと思い、なんで漫画家の人が私をフォローするのかなあと不思議に思いつつ、「大災害は2011年3月」という予知夢のことを初めて知ることとなりました。
その後、本物に偽物の話が伝わり、結果としてこの本物「完全版」が出版されることになりました。偽物の登場のおかげですね。
偽物といえば、出口王仁三郎も霊界物語に「今大本にあらわれた 変性女子はニセものだ 誠の女子が現われて やがて尻尾が見えるだろ」と書いて、自分(変性女子)はニセものだ公言しました。
これにはいろいろな解釈があるのですが、もしかすると王仁三郎自身は本物を導くための役割を果たしたのかもしれませんし、あるいは王仁三郎自身が亡くなったのちも、みろく神業か続くようにあえてそのように言ったのかもしれません。
いずれにせよ、偽物には偽物の役割があるというのは確かだと思いますし、このタイミングでそれが登場したということに深い意味を見いださずにはいられません。
このタイミングというのは、もちろんコロナのこともありますが、やはり「その後」の予知夢「2025年7月5日の大災難」の原因である「海底火山の噴火」が、まるで雛形のように先日トンガ沖で発生したことです。
あの海底火山の噴火が起こした「波動」「津波」は、まさにたつきさんの見た夢の小規模版でした。私は正直ゾッとしましたね。
実際、あのトンガの噴火以前には、「2025年7月5日」の日本とフィリピンの間の海底火山の噴火によって巨大津波が発生するというヴィジョンは荒唐無稽に感じられました。しかし、今は違います。
もう一つ、この本の中で述べられている(小規模な)富士山の噴火についても、非常にリアリティーがあるように感じました。富士山の大噴火によって首都東京はじめ近隣都市が壊滅するという、ありがちな予知を期待していた人は落胆したでしょうが(苦笑)。
いずれにせよ、「未来の記憶」を思い出すことを日常的に行っている私としては、たつきさんの「予知夢」は普通にありえることだと思いますし、私たちが過去の記憶をもとに大難を小難にするように、未来の記憶を思い出したからこそできる備えをすべしということだと、素直にとらえることができます。
ちなみに、収録されたたつきさんの作品群ですが、作家自身も作品自身もまさか令和のこの時代に再び世に出るとは思わなかったでしょうね。それもまた実に不思議なご縁であり、運命です。こんなこと、それこそ予知できなかったことでしょう。昭和の少女漫画史やオカルト史を懐かしみ、また語る上で、とても貴重な材料だと感じました(絵柄もストーリーもけっこう好きです)。
さあ、2025年7月5日を、私たちはどのように迎えることになるのでしょうか。
Amazon 私が見た未来 完全版
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