ジャイアント馬場さんの命日に思う
今日もアメリカと日本の不思議な関係について。
今日はジャイアント馬場さんの命日。もう23年ですか。
61際で亡くなってしまった馬場さん。私もその年齢に近づきつつあり、ますますその偉大さを感じております。
馬場さんがアメリカで世界三大タイトルに連続挑戦したのは1964年ですから、私が生まれた年。東京オリンピックの年です。
前年暮れに力道山が亡くなったことが、結果として馬場さんのアメリカでの価値を上げることになったわけですが、それは同時に、日本が「戦後」を卒業し、高度計座成長の軌道に乗っていずれアメリカに「リベンジ」するという物語の象徴的な起点ともなったのです。
そしてプロレスというアメリカ文化も、馬場さんらによって「日本的」に昇華されてゆきました。今では、日本の「Puroresu」を多くのアメリカ人がインターネット配信を通じて楽しんでいます。
その数は、アメリカのプロレスを楽しむ日本人よりも多いかもしれません。
リングの上でも、かつては外国人レスラーが日本に出稼ぎに来ていたのが、今や日本で活躍することが本国での成功のためのステイタスになるような時代です。
まったく面白いですね。
昨シーズンの大谷翔平選手の活躍を挙げるまでもなく、「野球」が「ベースボール」の世界を席巻していることにも象徴されるように、様々な分野においてそうした現象が起きています。
さて、今日はそんな馬場さんのアメリカでの活躍ぶり、まさに絶頂期の大きくて早くて強い馬場正平の姿を観てもらいましょう。
対戦相手のハンス・シュミットはフランス系カナダ人ですが、ドイツ人というギミックで活躍しました。こうして「枢軸国」どうしが戦う場合、やはり日本が善、ドイツが悪というふうになっていたようですね、この時代。まあ、この試合は日本が負けますが(笑)。そのあたりも面白い。
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