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2021.12.22

ビジネス=慈悲

Th_unknown_20211224152701 日は東京六本木にて講演をさせていただきました。ビジネス系のセミナーで「日本再生計画」というテーマをいただいたのですが、最初から脱線しまくり(笑)。

 例の「時間は未来から過去へと流れる」「過去はウンコ」という話がほとんどになってしまいました。最後の最後に「ビジネスと経済の話をしてください」と言われ、気づいて大急ぎでまとめるという…。

 私の講演はいつも原稿やパワポは全く用意せず、その場で「未来の記憶」をダウンロードして話すスタイルです。ですから、自分でもどうなるか分からない上に、過去の記憶はすぐに水に流してしまうタチなので、今日は自分のためにもここにメモしておきます。

 ダウンロードして話しながら、自分でも面白い!なるほど!と思ったので(笑)。

 案外意識化されませんが、business という英単語は busy の名詞形です。つまり「忙しいこと」。よく「忙しい」と「心が亡くなる」みたいに言われますよね。忙しいことは、あまり良いことではないように思われています。

 ちなみに「忙」は立心偏に「亡」ですから、配置を変えて「忘」と同じだと考えることもできます。

 では、心が亡くなる「忙」や「忘」は本当に良くないことなのでしょうか。

 今の日本では(学校教育のおかげか)「心」を大切にしなければならないと信じられています。しかし、その「心」こそ「私」「自我」だと考えれば、例えば仏教においては、まず最初に捨てなければならないものになります。少なくとも「心」に惑わされてはいけない。心なんてコロコロ変わるのだから。

 そうしますと、「忙」や「忘」は良い状態だとも言えますよね。では、どういう時に「心(自我)」が亡くなるのか。

 それは、居ても立っても居られない時です。

 困っている人を助けたい、危ない状況にいる人を救いたい、そういう時です。その時の魂の状態を「慈悲」と言います。

 busy という英語には occupied  のニュアンスもあります。コンピュータのCPUのビジー状態なんかそういうイメージですね。何が心を占有しているのか。それが「利己」ではなく、「利他」である時、本当の「ビジネス」が発生します。

 これからの地球の経済は、ようやく「利他」「慈悲」に向かっていきます。貨幣価値としての数値は「利他度」を測る基準に変わっていくのです。

 本当の「ビジネス」とは「慈悲」のことである。

 …というようなことを話したような気がします(笑)。たぶん。まあ、盛り上がったからいいか。皆さんに楽しんでいただけたようです。たぶん。ありがとうございました。

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