昭和東南海地震(1944年)
終戦前後の4年間は、まさに荒御魂発動で巨大地震が四つ連続しました。これが終戦を早めたというのも事実です。神計らいでしょう。
1944年(昭和19年)の今日12月7日、開戦から3年になろうかという時、紀伊半島東部沖から浜松沖にかけて巨大なプレート境界破断が発生。マグニチュードは7.9。紀伊半島のみならず、中部地方でも震度7の揺れに見舞われました。
各地の軍需工場の被害は甚大で、物心両面において戦争に対する日本人の疲弊はピークに達したことと想像されます。
東南海震源の巨大地震は安政の大地震以来90年ぶりでした。1944年から今年で77年。それまでの発生周期からしても、いつ令和の東南海地震が発生してもおかしくない状況です。
最近の日本全土における地震の頻発状況を見ても少し心配になりますね。ただ、巨大地震の発生は避けられないモノ。考え方によっては、先送りするより、なるべく早く発生した方が大難が小難になって良い。
ちなみに1854年の安政の大地震は東南海地震と東海地震が同時に発生し、その32時間後には南海地震が発生するという、最悪のトリプルパンチでした。
その前が富士山大噴火を招いた宝永の大地震(トリプル連動)です。1707年ですから、安政の大地震とは150年近く離れていますね。
連動よりは単発の方が被害は少なくなりますから、やはり(一見不謹慎な話に聞こえますが)どこか早く発生してくれた方がいいかもしれません。
昭和の場合、東南海地震の2年後に南海地震が発生しています。東海がまだなので、昭和の時代には東海地震への警鐘が盛んだったわけですね。
そうこうしているうちに77年経ってしまったので、今度はトリプル連動を「南海トラフ巨大地震」として警戒するようになったのです。
しかし、過去のデータどおり、人間の予想どおり行かないのが自然の定め。これはもう、東海地震が「単発で早く発生する」ことを祈るしかないですね(過去、駿河湾震源の東海地震が単独で発生したことはありません)。
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