プッチーニ 『ラ・ボエーム』 (カラヤン, 1965年)
今日は地元ふじさんホールにてオペラ観賞。ミミ役の方から招待いただきました。
これが実に素晴らしかった。もちろん「ラ・ボエーム」自体の素晴らしさは言うまでもありませんが、オペラの面白さ、楽しさ、奥深さを、田舎の(失礼)素人たちに伝える優れた演出に感激いたしました。そして、めちゃくちゃ勉強になりました。
プッチーニはやはり天才ですね。それも現代的な天才、どちらかと言うとポピュラー畑の天才に近い存在。
もちろん、あの時代の極上のエンターテインメントが、その後の例えばブロードウェイ・ミュージカルや宝塚、そして大規模音楽イベント、はたまたジャニーズやK-POPのようなアイドル産業に与えた影響は計り知れないものがあります。
そう考えると、その当時本場で活躍し、プッチーニ自身からも大いに可愛がられた三浦環って、どんだけすごいんだという話ですよね。
今回の公演は、この富士北麓にもゆかりの深い、その三浦環の没後75年という記念イベントでもありました。
また、その世界的エンターテイナーに思想的に大きな影響を与えたのが、実は仲小路彰だったというところがまた面白いですね。今回はその方面からほんの少しだけですがサポートさせていただきました。
というわけで、「ラ・ボエーム」全編を観てみたくなりまして、それならやはりこれでしょうということで、1965年のカラヤンによる公演を久しぶりに観賞。若いフレーニ、すごいですね…。
この前の「ザ・ビートルズ Get Back」もそうでしたが、この頃の映像がこんなにキレイに観ることができるって、本当にすごいですね。その当時の録画(フィルム)の情報量と、現代のデジタル技術のおかげです。ありがたい時代に生きていますね。
最近は、舞台というと「能」の象徴的表現に興味がいっていましたが、イタリア・オペラもある意味正反対のように見えて、実は非常に近しい象徴性を持っているなと今回気づきました。私もやっとオペラを真に理解する年齢になってきたのでしょうか。これからが楽しみです。
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