祝 竹倉史人さん「土偶を読む」でサントリー学芸賞受賞!
少し遅くなりましたが、おめでとうございました!
(勝手に盟友だと思っている)竹倉史人さんが、著書「土偶を読む」でサントリー学芸賞を受賞されました。
友人の紹介で7月に初めてお会いしてから、富士山にも泊りがけで来ていただいたりして、すっかり意気投合させていただいたのですが、ああいう革新的な研究が、こうして権威ある「サントリー学芸賞」を受賞するということは、まるで自分のことのように嬉しいものであります。
それも「思想・歴史部門」ではなく「社会・風俗部門」というところがいい!!
もうこうした土偶との会話、縄文人との対話世界は、「歴史」という閉鎖的な学問の範疇にはとても収まりませんから。
縄文人にとって土偶とは、まさにリアルタイムの「社会・風俗」であって、それを現代に蘇らせたのが竹倉さんの業績なのです。
それは私が今、取り組んでいる過去のアーカイヴたちへの接し方と一緒です。だから勝手に盟友だと思っているのです。そして我がことのように嬉しいのです。
過去という時の流れの下流を見るのではなく、彼らがはるか未来に投げた「祈り」や「願い」を読み取るために、私たちは上流を眺めていなければいけないのです。
竹倉さんはきっとまた新しい分野において、過去の文物から現代的、未来的な意味を読み取ってくれることでしょう。楽しみです。
本当におめでとうございました。また、お話ししましょう!
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