議論(発言)の資格がないヤツ(by ブッダ)
今、仲小路彰の「釈迦物語」の活字化を進めています。本当に多くの学びがあり、期せずして修行をさせていただいている気分です。
さて、今日校正した部分で、「ああ、これって日常の議論だけでなく、ネット上の発言にも、そのまま通じるな」と思ったのが、弟子たちの議論にブッダが加わり、最後に中道を語るシーンでの言葉です。
次のような人は議論する資格がないと言います。
A 問いをかけられて何も説明せず、反対されても説明しない人。
B 問いをかけられて、合理と非理とを分けず、自分の主張をさまざまにして、他の説明を聞いても分かったと云わず、質問すべき時と所を知らない人。
C 問いをかけられ、関係のないことを云ったり、他のことでごまかしたり、怒りや不快の情をあらわす人。
D 問いをかけられて、つじつまの合わないことを云ったり、問う人をなじったり、手をうってばかにしたり、言葉じりを難ずる人。
こういう人たち、めちゃくちゃいますよね。特にツイッターとか(笑)。
2500年前も今も、そして世界中どこも変わりないのであります。
で、どうすれば良いかというと、上記A〜Dの反対を心がければよいということです。
つまり、質問されたら冷静に合理的に誠意をもって答え、他人の意見にも謙虚に耳を傾け、分からないことがあったら適宜質問するということですね。
もちろん、私も含めてそれは人類にとっては、簡単なようでとても難しいことです。
ただ、ちゃんと意識すればできることではないでしょうか。
また、こういうブッダの視点で、SNSなどネット世界の発言を観察すると面白いかもしれません。ああ、これはAだなとか、Cだなとか。
そうしているうちに、腹も立たなくなりますし、落ち込むこともなくなるのではないでしょうか。
というわけで、今日はブッダの智慧からちょっとした知恵を拝借というお話でした。
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