映画『信虎』 宮下玄覇・金子修介監督 寺田農主演作品
今日は武田信玄生誕500年の記念すべき日。お誕生日おめでとうございます。
というわけで…実はちょっと前になるのですが、関係者にお誘いいただき、この年を記念して制作された映画「信虎」を鑑賞してまいりました。
信玄のお父さん「信虎」。これが実に面白かったあ。正直期待以上でありました。今まで観た映画の中でも間違いなくベスト10に入る!
まず最初に一言。主演の(私の大好きな)寺田農さんが素晴らしすぎた!重み、軽みを自在に操り、時代に動かされ、時代を動かしていった武田信虎になりきった、まさに怪演。本当に稀有な役者さんですよ。
役者の演技にここまで惹きつけられたのは本当に久しぶりでした。
信虎さん、息子や孫の影に隠れがちですが、実は豊かな感性と知性と、そして○○(ネタバレになります)を持ち合わせていた人物として、魅力的に描かれていましたね。少なくとも旧来の極悪非道な…という汚名は返上できたのではないでしょうか。
そうした全体の基盤としての企画、脚本、監督その他の「技」や「思い」が、寺田さんらの怪演を生み、傑作を作り出したのでしょう。
平山先生の時代考証が素晴らしかったというのも大切なポイント。見応えありすぎ。ある意味やりたい放題(笑)。思い切って細部は文字情報(テロップ&ナレーション)で伝えたのも良かった。
ある意味情報過多な2時間15分であるはずですが、そんな印象は全く残りません。武田氏の歴史にそれほど詳しくないワタクシ(実は武田氏の末裔なのですが)でも、しっかり理解し、楽しむことができました。
池辺晋一郎さんの音楽も良かったなあ。しっかり総合的なエンターテイメントになっていましたし、結局のところ宮下玄覇さんがすごいということでしょうか。恐らく感性のスケールがめちゃくちゃデカいのでしょうね。あと思い入れの強さ。
疑問点や不満点が全くなく見終わった映画は本当に久しぶり。これはもう一度観に行かねば。全国でのロードショーは11月12日からです。皆さんもぜひ!
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