C.F.アーベル 『鍵盤とヴァイオリンのためのソナタ』
急用で忙しくなったので、軽めに楽曲紹介をします。
アーベルの作品2より1番です。
アーベルはもっと評価されていい作曲家の一人ですね。お父さんアーベルは、バッハの同僚でヴィオラ・ダ・ガンバの名手でした。バッハのガンバ・ソナタはお父さんアーベルのために書かれたと言われています。
そして息子アーベルは息子バッハ(ヨハン・クリスチャン)とイギリスで一緒に活動しました。その息子アーベルは優れた作曲家であり、若きモーツァルトに多大な影響を与えました。
このヴァイオリン(またはフルート)の伴奏付き独奏鍵盤ソナタというジャンルも、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ(と呼ばれるヴァイオリン伴奏付きピアノ・ソナタ)につながって行きます。
息子アーベルもまた、当時はすでに時代遅れになっていたであろうヴィオラ・ダ・ガンバの名手でした。そして、ガンバのためにも非常に魅力的て作品を残しています。それは明日また紹介しましょうか。
この作品2の1番も、とてもチャーミングな曲ですね。そして、この演奏ではタンジェント・ピアノが使用されています。小さな木片で弦を弾く楽器ですね。チェンバロからピアノへの過渡的な楽器ですが、独特の繊細さと味わいがあり、これはこれである意味完成された楽器であるとも言えそうです。
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