« C.F.アーベル 『鍵盤とヴァイオリンのためのソナタ』 | トップページ | 松田聖子 『瑠璃色の地球 2020』 »

2021.10.27

C.F.アーベル 『ヴィオラ・ダ・ガンバ組曲』

 

 日に続きアーベルの作品。

 アーベル親子はヴィオラ・ダ・ガンバの名手でした。特に息子アーベルは時代遅れとなりつつあったヴィオラ・ダ・ガンバの為に、ほとんど最後の名曲たちをたくさん作曲してくれました。

 面白いもので、それらの曲は、たとえば昨日紹介したソナタなど、ガンバ以外の楽器の為に書かれた曲と比べると、どちらかというと古い様式で書かれています。

 やはり父から受け継いだ古き良き文化を愛し、またそれを受け継いで残していこうとい意志があったのでしょう。

 最近、アメリカの音楽市場や日本の音楽市場で一世代前の、たとえば70年代、80年代の様式が復活しつつあるのと同じ現象かもしれませんね。

 とは言え、もちろん新しいアイデアも散りばめられていますし、組曲と言っても、父の時代のようなアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグなどは登場せず、のちの古典派にも残ったメヌエットがフィーチャーされていますね。

 それにしても無伴奏のこれらの組曲、テクニック的にはかなり難しいですよね。現代のガンバ奏者にとっても、貴重な挑戦の機会となっています。

 私も近くガンバを弾き始める予定です。いつかアーベルにもチャレンジしてみます。

|

« C.F.アーベル 『鍵盤とヴァイオリンのためのソナタ』 | トップページ | 松田聖子 『瑠璃色の地球 2020』 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« C.F.アーベル 『鍵盤とヴァイオリンのためのソナタ』 | トップページ | 松田聖子 『瑠璃色の地球 2020』 »