NCT 127 『Sticker』
昨日、世界の音楽シーンがワールド・ミュージック的方向に進んでいるというようなことを書きました。
たしかにネット(特にYouTubeやサブスク・サービス)で、世界中の音楽を聴くことができる時代になり、また、100年に及ぶ欧米の商業音楽市場に飽きてしまった人たちが、「知らない音楽」に興味を持つことは当然だと言えます。
K-POPの世界でいうと、BTSはそうした欧米音楽に「魂を売った」とも言えますが、一方でたとえばこのNCTの新曲など、明らかにそれとは違う路線を目指していると感じますよね。
冒頭から繰り返される印象的な(チープな笛のような)パッセージは、まあ韓国のヨナ抜き音階の派生とも言えますが、日本人にとっては単なる祭ばやしですよね。
これが欧米人にはかなりエキゾチック、あるいはオリエンタルに感じられることでしょう。少なくとも、オシャレなコード進行とわかりやすいリズムや構成の「売れ線」の曲とは全く違う感じを受けるに違いありません。
たしかにNCT自身、アジア中心の多国籍プロジェクトであり、このMVも無国籍風とも言えますね。プロデュースには欧米人が関わってると思いますが、やはり世界市場の動向を見てのこの曲なのではないでしょうか。
欧米人にとって、日本も韓国も中国も全部同じにしか見えていないとしても、祭ばやしを使われるとは…。日本人は黙っていていいのですか(笑)。
日本の音楽市場は、こうしたグローバル化の波に完全に乗り遅れています。もちろん、そうした鎖国主義も、その中でしっかり経済として文化として回っているので評価はできます。しかし、韓国のような過度な開国主義をまねる必要はないものの、やはりもう少し世界の広さを感じた方がいいのではないかと最近強く思います。
それにしても、このNCT127の曲、最初は「?」でしたが、だんだんクセになるから面白いですね。最初の「?」は、すなわち既聴感がなかったということで、何度も聴いていると細部に「なるほど」と感じる発見があって面白いのです。
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