Kansas - Live in Atlanta 2002
昨日のABBAは40年ぶりに復活しますが、オリジナル・メンバーが亡くなってしまって、それが叶わないバンドの一つ「カンサス」。
もう2ヶ月近く前になってしまいますが、私の人生を変えたロック・ヴァイオリニストの一人、ロビー・スタインハートが71歳で亡くなってしまいました。
アメリカン・プログレという絶妙というか微妙な位置が、なんとも当時(中学生)の私好みだったカンサス。分かりやすさと分かりにくさ、田舎と都会のバランスということで言えば、先日紹介したバロック時代のブクステフーデに近いかもしれません。
このライヴはオリジナル・メンバーによるリユニオン。このあと、再び解散ということになってしまいますが、およそ20年ぶりの再集合とは思えないほどのクオリティーの高さです。
もともと腕達者ぞろいのバンドであり、その複雑な楽曲を完璧にライヴ演奏するというのも売りでした。
楽器だけではなく、歌がうまい人がたくさんいる。スタインハートも正直ヴァイオリンよりヴォーカルの方がうまかった…かも。
とはいえ、70年代、80年代のライヴでのスタインハートのヴァイオリンよりも、この21世紀の演奏の方がずっと安心して聴いていられますね。
とにかく、今、私がバロック・ヴァイオリンを弾いているのは、スタインハートさんのロック・ヴァイオリンのおかげなのでした。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。
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