防災の日にちなんで…貞観の富士山噴火
今日は防災の日。私にとって最も身近な災害は富士山噴火です。
特に青木ヶ原樹海に隣接する地域に住んでいる者として、常にその莫大なエネルギーを感じることができるのは、およそ1200年前の貞観の噴火ですね。
まずは、貞観の噴火に始まる東日本の大活動期について復習してみましょう。
864年貞観の富士山噴火→869年貞観の三陸沖地震(津波)→887年仁和の東海・東南海・南海連動型地震→888年八ヶ岳水蒸気爆発?&山体崩壊→915年十和田大噴火(日本史上最大規模)
およそ50年の間にこのような災害が発生しました。10年前に東日本大震災を体験した私たちは、今まさにこうした活動期の真っ只中にいることを忘れてはいけません。たった10年しか経っていないのですから。
8月20日に富士山が噴火する…という謎のウワサが広まりましたが、何事もありませんでした。ちなみに予言の出どころとなったのは「たつき諒」さんのマンガですが、ツイッターに現れたその偽物さんに、私もフォローされておりました(笑)。やっぱり富士山関係だったのでしょうかね。
ただ、ここのところ富士山のラドン濃度の乱高下がありまして、多少なんらかの動きがあるように感じられます。もちろん、それは日常的な富士山の通常の活動の範囲内であり、それほど心配してはおりません。
私は自衛的にラドン濃度の計測をしているわけですが、正直それで噴火の兆候をつかめるのかは分かりません。ただ、何もしないよりは、毎日の検温やご機嫌伺い程度であっても、やっておいた方がいいかなと。
さてさて、今日は、そんな貞観の噴火のエネルギーを伝える「鳴沢コウモリ穴」に久々に潜ってきました。
西湖のコウモリ穴が有名ですが、あそこはすっかり観光地化してしまい、面白くなくなってしまいました(かつては洞内で道に迷ってしまったことがあった)。鳴沢のコウモリ穴も、すぐ南側に大きな工場ができてしまい、そのために奥部で崩落があったと聞いていますが、それでもまだ1200年前の姿をとどめています。
この洞穴は剗の海を埋めた長尾山溶岩の東端に位置しています。青木ヶ原樹海の東端でもあります。周辺には溶岩樹型や溶岩スパイラクル群などもあって、貞観の噴火を体感するには絶好のロケーションですよ。ぜひ我が鳴沢村においでください。
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