菊理媛(ククリヒメ)の秘密…その1
「土偶を読む」の竹倉さんの最近のお話で面白いのが、イザナミの件です。細かいことはご自身がいずれ発表なさると思いますが、そこに関連して、最近急に気になっているのが「ククリヒメ」です。
「菊理媛」という字から「キクリヒメ」とも訓まれますが、もともとは「くくり」です。
そう、「くくり」とは「括り」であって、和語としては「ばらばらのものをたばねる」「まとめて結ぶ」という意味。黄泉平坂でイザナギとイザナミを仲直りさせた(くくった)ところからの神名であると言われています。
そんなことから、今では白山比咩と習合して縁結びの神様となっています。全国に白山神社は無数にありますよね。しかし、なぜ白山と結びついたかは不明です。
もともと古事記にはその名が出てこず、日本書紀でも「一書」に一箇所出てくるだけ。イザナギ、イザナミ両神を仲直りさせたという言葉も書かれておらず、本当に謎だらけの神様です。それなのに日本中に祀られている不思議。
で、あまりというか、ほとんど語られていないのが、その名の「くくり」の秘密についてです。ここからは私の気づきの断片を列挙します。
万葉集に「くくり」という言葉が一箇所出てきます。そこにはどのような万葉仮名が当てられているかというと、なんと「八十一里」です。
えっ?どういうこと?
そう、お気づきかと思いますが、「八十一」を「くく」と読むのです。すなわち「くくはちじゅういち」。万葉集にはこういう言葉遊びがけっこうあります。
さらに言うと、「菊」は重陽の節句の象徴。そう、九月九日「くく」の花なのですね(だから古くは「菊」は「くく」と訓んだとも)。
「八十一」はとても重要な数です。こちら369魔法陣をご覧ください。あらためてこの魔方陣、やばいですね。
もう一つ重要なこと。「99」は百から一を引いた数であるということ。そう、「白」ですよね。白寿って言うじゃないですか。そこで「白山」とつながってきます。
ついでに言えば、「菊」は皇室や日本を象徴する花。
つまり、何が言いたいかといいますと、「くくる」という動詞には数霊的に非常に深い意味があるということです。
今日はここまで。続きは明日。
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