『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 ケニー・オルテガ監督作品
今日はMJの誕生日。生きていれば63歳ですか。
私は完全にリアルタイム世代です。「オフ・ザ・ウォール」はレコードが削れるほど聴き込みましたが、その後は私の音楽的嗜好の変化もあって、それなりに距離を置いて彼を見ていました。
ところが、一世代若いウチのカミさんが異常なほどのマイケルファンで、その影響で娘たちも私よりもずっと詳しくなってしまった。
今度はその影響で、私も遅ればせながらマイケルを再評価するという、実に不思議な現象が起きています。
そして、今日この映画を観て、それこそ遅ればせながら泣いてしまった(家族で)。
私、彼が亡くなった時も、こんなふうに冷めていたんですね。
そして期せずして、彼は私の中で「復活」してしまったのです。
なんということでしょう。
この映像の中のマイケルは50歳。私はとうにその年齢を超えてしまいましたが、はたして私が50歳の時に、これほどまでのパフォーマンスとパーソナリティーを発揮しえたか…なんて、神に対して実に不遜なる文章を書いてしまいましたが、本当にふとそんなことを思ってしまったのです。
なにより、愛にあふれているではないですか、彼は。歌にダンスに言葉に。
基本はダンスですね。そこに歌が言葉が乗っている。そうか、ダンスは愛か。
どうりで私はダンスが苦手なはずだ(苦笑)。
完璧主義の天才にありがちな、独りよがりな感じは微塵もない。いや、いろいろあってそういう境地に至ったのも事実でしょう。しかし、そんなプロセスさえもその彼のポテンシャルを発揮させる法難だったのかもしれない…そう信じずにはいられないのです。
愛が深すぎると早死しますね、ぜったい。
共演者たちを鼓舞し、刺激し、そして成長させてしまうという意味では、美空ひばりと似たところがありますね。それもまた愛の賜物でしょう。
ますます自分の小ささ、特に教育者としての不甲斐なさ、つまり愛の不足に落ち込んでしまいます。
おそらく彼は自らの死を予感していたのでしょう。つまり、愛とは命そのものなのです。
マイケルはこうして復活し、生き続け、愛をふるまい続けるのでした。
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