特別展 『聖徳太子と法隆寺』
昨日の記事を書いて思い出しました。この展覧会をおススメしていなかった!
先日、行ってまいりました。
結論から言います。中二病でごめんなさい。
コロナのために予約制となっておりましたが、それなりに混み合っており、多くの展示物を人の肩口から覗く感じで観る感じでした。
また、あまりに崇高な仏様がたくさん並んでおりますので、どうしても美術品や文化財として観るというよりは、やはり「ほとけさま」と対面させていただくという感じに打たれてしまいまして、ついつい手を合わせてしまうのでした(今回は珍しくそういう人に一人出会いました)。
そしてそして、このパンフレットの顔となっている、メイン展示「国宝 聖徳太子 坐像」の前に立とうとした瞬間、信じられないことなのですが、すっかりお人払いされてしまい、なんと私以外誰もいなくなってしまったのです。
そして、そこからおそらく2分間くらいは、私と聖徳太子二人だけで対面し、ずっと対話させていただくという有難き(まさにめったにない)時間を過ごさせていただきました。
特にその頃ちょうど「法華経」を読んでいたためでしょうか、この坐像の中に奉納されている三経のうちの法華経巻から、なんとも不思議なメッセージを受け取ることができました。
まったくなんということでしょう。ちょうど私は、仲小路彰の聖徳太子伝「夢殿の幻」全三巻の活字化を終えたところでした。ホント中二病で申し訳ないし、ちょっと気恥ずかしいのですが、聖徳太子さまご本人から感謝のお言葉をいただいたような気がしたのでした。
聖徳太子が未来へ投げたボールが、今、こうして私のところに流れてきた…。中二病もこじらせて重篤化すると、こんな素晴らしいことがあるのですね(笑)。
こちらこそ、感謝の気持ちいっぱいで、深く深く合掌礼拝するのでした。
こんな世の中だからこそ、日本の精神文化の基礎を築いた聖徳太子に、皆さんも会いに行ってみてはいかがでしょうか。9月5日までです。
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コメント
聖徳太子と法隆寺展を担当しました三田覚之と申します。お越し頂き、誠にありがとうございました。また宣伝もして頂き、重ねて御礼申し上げます。聖徳太子のこと、出口王仁三郎聖師のことなど、一度お会いしたいと考えておりました。また機会がございましたら、よろしくお願い致します。
投稿: 三田覚之 | 2021.08.22 22:57
三田さま、こちらこそありがとうございます。
のちほどご連絡申しあげます。
投稿: 山口隆之 | 2021.08.23 05:59