« 『血槍富士』 内田吐夢監督・片岡千恵蔵主演作品 | トップページ | 仲小路彰 『原子爆弾に就て』 »

2021.08.08

五輪女子バスケの快挙に思う

Th_202108090000160w1300_2 んだかんだ東京五輪は盛り上がりましたね。全体を通じて、いろいろ感じるモノ、考えさせられたコトがありました。

 特に今日の女子バスケットボール決勝は、まるで夢のようなシーンでしたね。

 本当に申し訳なく、反省しきりなのですが、私、バスケットボールだけは世界レベルになれないと思っていました。

 今となっては、非常に差別的で偏見に満ちた狭隘な愚説なのですが、やはり高身長有利なシステム、ルールの上に敵とコートが分かれない接触交錯スポーツであることを考えると、物理的な限界が絶対にあると思い込んでいたのです。

 それをこうしてひっくり返されて、ことバスケに限らず、またスポーツに限らず、勝手な限界を設けてはいけないなとつくづく感じた次第です。

 しかし、一方でそうした常識を覆す快挙の裏には、やはり非常識的な作戦と練習があったのも事実。それは、一つの明るい夢を提示してくれる反面、ずっとバスケ界に跋扈してきた(体を壊すような)過度な練習や根性論の生き残りを助長する可能性もはらんでいます。

 特に、新競技の中に見られた、「楽しむ」という「スポーツ(気晴らし)」の根源に立ち返る光景とは、ある意味対照的だったかなとも思いました。

 とはいえ、やはり「ベースボール」に対する「野球」同様に、西洋由来という根本的ハンディを乗り越えて、日本の「篭球」を生み出し、より高い次元へ昇華するという、日本の「お家芸」には感動いたしました。

 いろいろな意味で、世界中に「東京」らしいメッセージを送ることができた大会だったと思います。選手の皆さん、大会関係者の皆さん、お疲れ様でした。そして、感謝です。

|

« 『血槍富士』 内田吐夢監督・片岡千恵蔵主演作品 | トップページ | 仲小路彰 『原子爆弾に就て』 »

スポーツ」カテゴリの記事

ニュース」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『血槍富士』 内田吐夢監督・片岡千恵蔵主演作品 | トップページ | 仲小路彰 『原子爆弾に就て』 »