アルビノーニ 作品10 (イ・ムジチ合奏団)
今日も私の「青春」時代の音楽を一つ。
ずいぶん前に、イ・ソリスティ・ヴェネティによるレコーディングをおススメしました。この記事に、私のほろ苦い青春時代の話が書いてあります(笑)。
昨日の「ピーマン」じゃないですが、時代が変わって、かつてリアルタイムでは知ることができなかった「真実」が、ネットで判明するようになりました。
このアルバムもその一つ。12年前の記事では「この作品10はおそらく他の録音がないんじゃないでしょうか」と書いていますが、なんとその15年も前に超有名な団体が録音していたのでした。知らなかった。
これって、今でもデジタル化していないと思います。なんででしょうね。それをこうしてYouTubeで聴ける時代になったわけですから、まあ、青春時代の私からすれば、それこそ夢みたいなお話です。
この曲集が「再発見」されたのは、たしか1960年頃。その8年後の録音です。
ミケルッチ時代のイ・ムジチらしく、流麗さと厳格さを兼ね備えた演奏となっており、最近の古楽器の演奏には全く感動せず、また、青春のイ・ソリスティ・ヴェネティ版もこの歳になるとやや甘ったるすぎに感じられる中、非常なる好感を抱きました。
録音当時も、そんなに評判にならなかったのでしょうかね。アルビノーニと言えば当時も作品9。たしかにあの作品集は素晴らしすぎますが、時代に逆らわず進化したアルビノーニを堪能できる、この作品10もやっぱり私は好きですね。
いつか演奏したいと思いながら、なかなかその機会がありません。ちなみに最近、パート譜も全部手に入るようになりましたので、なんとか死ぬ前に演奏したいものです。
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