『全貌 二・二六事件〜最高機密文書で迫る〜』(NHKスペシャル DVD)
先日紹介した、筒井清忠先生らの二・二六事件フォーラムで酷評(!)されていた番組のDVDを購入しました。
放送の録画はあるのですが、やはり付録の特典映像と田中宏巳先生の「資料発見者の言葉」を読みたかったので。
それこそアカデミズムの土俵では「酷評」されてしまうのかもしれませんが、やはり、私はこの番組はすごかったと思います。
細かい部分では、それは誤りもあるでしょう。しかし、私にとっては、その「資料」が富岡定俊さんが所蔵していたということと、関係者として安藤輝三大尉の息子さんが出演され、安藤大尉と鈴木貫太郎との霊的統合を果たしてくれたということに、本当に個人的でありますが、とても大切な意味を見出します。
そのあたりについては、完全版が放送された昨年の2月23日(!)に詳しく書いてあります。
『全貌 二・二六事件 ~最高機密文書で迫る~ 完全版』(NHK BS1スペシャル)
このDVDでは、その関係者の証言も番組よりもかなり充実していました。歴史的な事実という「コト」だけではなく、それにまつわる、まとわりつく言葉や数字にならない「モノ」を語るという意味での「モノガタリ」こそ、事件の未来的な本質に近づく重要な方法なのです。
次は、富岡定俊のブレーンでもあった仲小路彰の資料が世に出ることになるかもしれません。21世紀以降の(当時の)未来をも含む、地球世界史の中で、二・二六事件はどのような意味を持っていたのか。そしてあの大東亜戦争はなぜ起きたのか。もちろん、その「なぜ」は過去からの文脈ではなく、未来からの文脈としてです。
過去の人たちが間違ったのではありません。そうなるべき原因が(当時から見ての)未来にあったのです。安藤大尉が敬愛する鈴木貫太郎侍従長を襲撃したのが、その9年後の「終戦の宰相」を生むためであったように。
Amazon 全貌 二・二六事件
YouTube 全貌 二・二六事件
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