野球の不思議
今日は、午前中、私の母校である静岡高校が甲子園出場を決めました。午後はオリンピック侍ジャパン初戦。劇的なサヨナラ勝ちを収めました。
先日は勤務校も決勝戦に進み、惜しくも負けてしまいましたが、大きな感動を与えてくれました。
う〜ん、やっぱり野球は面白い。
しかし、今日も思いましたが、やっぱり野球は不自然なスポーツですね。
宇宙の記憶からしますと、サッカーやバレー、バスケット、テニス、ラグビーなどに近い球技は、他の惑星にもあります。
しかし、野球に似たスポーツはないんですよ。
それはやはり、スポーツに求められる「公平性」「対称性」が低い、非常にアンバランスな競技だからでしょう。
攻守、先攻後攻、左右打者、投手の負担…細かいことは割愛しますが、いろいろとバランスを欠いていますね。
それでもこれだけ面白いのは、その「スケール」が絶妙だからでしょう。
つまり「距離」が神がかりなのです。
投手と打者との距離、塁間、外野フェンスまで距離。ソフトボールを見ていると、野球のそれらがいかに絶妙かわかりますね。
ホームランの頻度、二塁打や三塁打の頻度、盗塁の成功率、ダブルプレーやスクイズの成功率…それ以前に、内野ゴロならアウト、抜けるとヒット、また、投手の変化球の有効度においても絶妙な距離感ですね。
野球の歴史、進化の過程は、実はよくわかっていません。ヴァイオリンの出現と同じくらい、いきなり完成形が生まれています。もちろん、ここ100年くらいの間の様々な変化は研究されていますが、肝心の現在の形になったところはよくわからない。不思議ですね。
あのくらいの大きさの石が一番投げやすく、それをまた投げるのではなく棒で打つことによって、より遠くに飛ばすことができるというのは、おそらく旧石器時代くらいから分かっていたと思いますよ。
それがどうして現在のような「不自然な」形に変化したのか。
実は、そこには日本人が深く関わっているのです。明治初期、「野球」と名付けられる前(正岡子規が名付けたとも)、「打球おにごっこ」として流行した際に、多くのヴァージョンが生まれ、それが洗練されていって本国アメリカのベースボールに影響を与えた可能性があるのです。
「野球」と「ベースボール」が違うと言われますが、実は「野球」こそがベースボールのルーツだったりして…。
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