喜多郎 『シルクロードのテーマ』
昨日ちょこっと触れたNHK特集「シルクロード」のテーマ。当時は番組にも興味がなく、この曲もあまり好きではありませんでした。
そんな私が、今「シルク」や「シルクロード」に深く深く関わることになろうとは。当時の私に教えてやりたい。そして、ちゃんと番組見とけよ!と言ってやりたい。
シルクロードという東西の交流・融合と、日本独自のシンセサイザー音楽という東西の交流・融合が、見事にマッチしたのが、この曲でしょうね。
言うまでもなく、YMOもそのような系譜の上にあったバンドですし、そこには西のものを吸収して消化し、さらに昇華して西に返す、極東の島国日本の役割という、まさに仲小路彰の思想が影響していたことは、あまり知られていません。
60年代のシルクセンターや、シルクギャラリー、シルクソサイエティなどの創立、設立にも仲小路彰は関わっていました。70年代の万博や中国、中東との交流にも仲小路は大きな影響を与えました。
小池百合子都知事のお父さん勇二郎さんも仲小路の教えを受けた一人です。彼がエジプトで事業を起こし、娘をカイロ大学に入れることになった遠因もそこにあります。もっと言えば、三笠宮さまのオリエント研究にも仲小路彰の影がちらつきます。
そして、私も導かれるようにその「道」を旅することになったというわけです。
そう考えると、この曲もまた、ちょっと違った色調を帯びてくるというものです。83年と言えば、それこそ期せずして富士山麓に来ることになった年。もう運命は決まっていたのでしょうね。
このライヴ演奏、6弦のエレクトリック・ヴァイオリンがかっこいいですね。シルク絃を張ったら、もっと良かったのに。というか、この曲を私のシルク・ヴァイオリンのレパートリーにすればいいのか(笑)。
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