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2021.06.17

白頭山に噴火の兆候?

Th_unknown_20210618140501 朝鮮と中国国境の聖地、白頭山は巨大火山です。その白頭山に噴火の兆候が見られるとのニュースが。

 最後の噴火がいつかは、正直はっきりしていないのですが、活発な活火山ですから、まあいつ噴火してもおかしくはありません。

 白頭山の噴火と言えば、946年の大噴火ですね。西暦以降の世界最大規模の噴火と言われ、日本にも火山灰が到達しました。

 そのあたりの約100年間、極東は非常に活発な地殻変動に見舞われました。

 以前も書きましたが、日本ではこんな感じです。

 864年貞観の富士山噴火→869年貞観の三陸沖地震(津波)→887年仁和の東海・東南海・南海連動型地震→888年八ヶ岳水蒸気爆発?&山体崩壊→915年十和田大噴火(日本史上最大規模)

 日本史上最大規模の十和田火山噴火の30年後、今度は日本海をはさんで西の白頭山が世界史上最大規模の大噴火を起こしたわけです。また、その前、893年、917年にも噴火したという記録が残っていますから、本当にすさまじい100年間ですね。

 915年の十和田噴火と917年の白頭山噴火も間違いなく呼応関係があるでしょう。そして、写真で分かるとおり、両火山ともに、巨大な美しいカルデラ湖を形成しました。

 奇しくも2011年の東日本大震災が発生して10年。まだ10年ですよ。地球の時計から言えば10年なんてほとんど同時。100年でさえもちょっとあとという感じです。

 ですから、これから数十年の間に、白頭山や富士山が噴火したり、南海トラフ巨大地震が起きる可能性は十分あるということです。

 人間にとっての「忘れた頃」なんて、それこそ地球のまばたき程度の時間なのです。そのことを忘れないことが大切でしょう。

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