『姉妹坂』大林宣彦監督作品
「逃げ恥婚」が大ニュースになっております。まるでロイヤルウェディングのようですね。
みくりのお母さん役、富田靖子さんのファンであるワタクシとしては、ワイドショーなどに富田さんが登場するかと思って楽しみにしていたのですが、残念ながら…。
で、富田靖子さん、そして「逃げ恥」と同様に少女漫画原作の映画ということで、この作品を久々に鑑賞いたしました。
大林宣彦監督の代表作でありながら、なぜか長いことDVD化もされず、あまり注目されていなかったこの作品。
原作の昭和少女マンガのあの雰囲気と、大林監督の良い意味での嘘臭さが見事にマッチした名作だと思います。久々に鑑賞しましたが、なんか感動してしまいました。
1985年の作品。美しい四姉妹の物語といえば、この映画の2年前に公開された「細雪」を思い出します。私もこの1983年版の細雪(市川崑監督)が好きです。
「細雪」の四姉妹は、岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子。うん、すごい。美しい。
「姉妹坂」の四姉妹は、紺野美沙子、浅野温子、沢口靖子、富田靖子。うん、すごい。こっちも美しい。
昭和の新旧対決という感じですよね。
旧では、佐久間良子さん、新では浅野温子さんの演技が光りました。つまり「次女」。
特に今回しみじみすごいなあと思ったのは、浅野温子さん。なるほどトレンディドラマの女王だったのも、こうした基本的な演技力に支えられてのことだったのですね。
ストーリー的には、まさに昭和の少女マンガ的であり、恋愛のすれ違いと不治の病、そして…と、ハラハラ・ドキドキとなんとも煮え切らない感が、逆に新鮮だったりします。
細雪ほどではありませんが、今どきの恋愛、たとえば「逃げ恥」とはかなり違った、ある種の「暗さ」があっていいですね。
興味を持った方は、こちらでどうぞ。
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