「鬼-人はなぜ鬼になるのか?〜日本人の闇・1500年物語〜」 (NHK BS ダークサイド・ミステリー)
「鬼」の時代の再来ですね。
この番組は個人的にも大変面白かった。私の「モノ・コト論」を間接的に説明してくれていましたね。
そう、「目に見えないモノ」「コントロールできないモノ」を古い日本語では「もの」と言ったのです。
かつては「もの」という和語に、「鬼」「霊」「神」という漢字を当てていました。
その反対が「コト」なのです。単純な話なんですよ。モノはあっち側、コトはこっち側。
番組では説明されていませんでしたが、「おに」の語源は漢語の「隠(おぬ・おん)」だと言われています。まさに「隠れて見えない」ということですね。
コロナはそういう意味で「おに」なわけで、だから今「鬼ブーム」「鬼退治ブーム」なのです。
ただ、日本ではそういうモノ的な存在を単純に敵視することはなく、「慰め」の気持ちをもって接してきました。能(や本来の相撲)はそういう機能の形式化、芸術化したものですね。だから御神事なわけです。
それにしても、この番組中、何度「もの」という言葉が出てきたことか。それらはすべて「何か」に置き換えられると思いながら鑑賞しておりました。20日のお昼11時45分から再放送がありますから、未見の方はぜひ御覧ください。
そうそう、ポケモンの話も出てきましたが、「モンスター」の「モン」と「もの」はなんと同源なんですよ。ちなみにお金の「マネー」もです。
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