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2021.03.11

「命の世界」 正眼寺 山川宗玄 老師

 

 日は東日本大震災から10年の日。この日に山川宗玄老師とたっぷり3時間お話させていただきました。まさに「命の問答」であり、有難き時間を共有させていただきました。たくさんの智慧を頂戴いたしました。

 山川老師とはご縁あって年に数回、こうして盃を交わしながら問答させていただくのですが、コロナ禍のためこのたびは丸一年ぶりでした。

 本当にいろいろな話題で対話させていただきました。いつもの通り、野狐禅にもなっていない野狸禅のワタクシの屁理屈に、実に気持ちよくダメ出ししてくださります。

 今年は思い切って、得意の時間論や貨幣論をぶつけてみましたが、見事に跳ね返されるというか、軽くずっと上の次元のお話に持っていかれました。これは本当に貴重な体験です。不思議な快感です。

 老師のような修行を極めた方に、私のような頭だけで考えて全く体験していない者が図々しく問答をしかけることは、本当はあってはならないことかもしれませんが、それでも「なるほど」「面白い話ですね」と聞いてくださり、そして私が私の答だと思いこんでいる、いわば固定してしまった観念をしっかり崩してくれるお話を重ねてくださるのです。

 今日のお話の中に、「学得底」と「体得底」という言葉が出てきました。私は「学得底」。老師は「体得底」。説明するまでもありません。

 「底」に関する問答も面白かった。「底なし沼の底」を目指して修行する。プロレス世界の形容「底が丸見えの底なし沼」に近い感覚かな(笑)。

 私も4月からは多少は「体得底」になるよう精進したいと思います。本当にありがとうございました。いつも思うのですが、録音しておけば良かった…いやいや、過去の言葉たちに囚われてはいけないのでした。記憶ではなく、体の中に残ったモノだけが本物です。

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