キャンディーズ 『哀愁のシンフォニー』
いきなりですが、今日「ドリフ大爆笑」の初回の録画を観ていて感動したので(笑)。歳とったせいか、どうも最近懐かしいネタばかり(笑)。
1977年2月ですので、私は中学進学の寸前小学校6年生ですね。この曲がすごく印象に残っているんです。当時はもうビートルズにはまっていたりして洋楽傾向、すなわち早めの中二病が始まっていたのですが、なぜかこの曲は好きだった。
そして、今日久しぶりにリアルな場(ドリフ大爆笑)でこの曲を聴いて、大人になった私は一人納得したのです。当時は全くわからなかったし意識しなかったのですが、作詞なかにし礼(札じゃない…w)、作曲三木たかしなんですねえ。
それまでのキャンディーズとは違い、ちょっと大人びた楽曲です。
特に大人になった私が感動したのは、その転調です。
この曲、基本はCmですよね。中間部の長調の部分、一瞬どういう転調してるのかわからなかったので確認してみると、A♭になっている。すなわち下属調平行調への転調。
これってクラシックではたまにありますが、ポピュラー音楽ではあまりないんじゃないでしょうか。同主調ほど露骨ではないし、平行調ほど淡白でなく、ちょうどいい具合ですよね。今聴いても新鮮な感じがする。落ち着いた明るさというか。
そして、その転調のブリッジが実にうまい。行きも戻りも実に自然。これこそ三木たかし先生の、あるいは編曲した馬飼野康二先生の職人技でしょう。
もちろんキャンディーズのハモりを含めた歌唱もお見事。まさに実力派アイドルグループでしたね。
洋楽も邦楽もこの時代は非常に充実しておりました。自分の体験としてだけではなく、客観的に聴いても突出している時代です。音楽大好きな娘たちにもいつも羨ましがられています。「これリアルタイム?すげー!」と。
たしかにこうして大人になっても違った意味で感動できるわけですから、本当に贅沢な幸せなことです。
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