能・狂言から「いま」を読み解く (武蔵野大学オンライン講座)
本日、誠に有難いことに、ウチの次女が東京藝術大学に合格いたしまして、この春より能を勉強させていただくことになりました。
本当に多くの方々のお陰様であり、稀有なご縁に報いることができますよう、しっかり精進させたいと思います。
私もこれから一緒に能の世界をさらに勉強させていただきます。
そんな親子の覚悟にちなみ、娘の師匠である野村四郎先生のご講義と仕舞を紹介させていただきます。武蔵野大学能楽資料センターのオンライン講座です。今月末まで視聴することが可能ですので、ぜひご覧ください。
このコロナ禍だからこそ注目されるべき「能」の世界。見えないモノをカタチにすることよって、それを慰めるのが能の機能の一つでしょう。
前半の、元国立感染症研究所室長の加藤さんのお話も非常に面白い。なるほど感染症はそれこそ「モノ(不随意)」であり、だからこそ当時の人間にとってある意味とても身近な存在であったのですね。だからこそ生まれた文化もありました。
科学(医療)だけでは、ここでも言われている「不安の世界的パンデミック」は抑えられません。そこの慰撫は文化の仕事なのではないでしょうか。
病は気からと申すとおり、不安がこのパンデミックの縮小を妨げているかもしれません。
モノ(未知・不随意・他者)を敵対視するのではなく、語弊はありましょうが、ある意味仲良き存在として見ることも必要かもしれません。with コロナとはそういうことでしょう。ウイルスを言向け和すことも、きっと昔の人はできた…いや、未来の私たちはできるようになると信じます。
能の奥義「ものまね」とはそういうことでしょう。「モノを招く」のです。ディスタンスの逆です。
そして、娘も私も、そうした古くは存した「テクノロジー」を復活させるべく精進させていただきます。
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