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2021.03.02

カサド&原智恵子のボッケリーニ

Th_20200818164513253179_9e2fed5c2de210d4 近不思議なご縁でご本人の遺品と関わることになっている、伝説のピアニスト原智恵子。

 仲小路彰を心の師と仰ぎ、カサドとイタリアに移住後も、山中湖の仲小路にたくさんの手紙を書いています。

 最初の旦那さんは、仲小路彰の右腕であり、高松宮さまの国際秘書であり、キャンティの創始者である川添紫郎(浩史)。

 二人目の旦那さんは、スペインの名チェリスト、ガスパール・カサド。その二人の名演のレコードは多数残っていますが、動く二人の演奏姿はなかなか観ることはできません。

 そんな中、YouTubeでシェアされているのが、デュオ・カサドのこの貴重な二つの動画。両方ともボッケリーニのソナタ。

 最初は1962年の来日公演より、第6番の第1楽章。

 

 

 うん、これはお二人とも本当に素晴らしい。いや、原智恵子の戦後の評価がおかしいんですよ。あのカサドに認められて結婚までして、最後の伴奏者(伴走者)になっているわけですから。

 続いては第6番の1楽章。これまた素晴らしいとしかいいようがありません。お二人の弱音の豊かさ(というパラドックス)がケタ違いですね。

 

 

 原智恵子はカサドとの結婚にあたり、二人の息子を捨てた女として日本ではずいぶん非難されたようですが、元はといえば最初の旦那さんの川添紫郎(浩史)が先に梶子さんといい仲になっちゃっていたので、ちょっと可哀想ですよね。まあ、ヨーロッパ的な感覚の持ち主であった原智恵子を、日本の当時の女性観が理解できようもありませんがね。

 純粋に音楽家として再評価されることを祈ります。

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