間宮貴子『LOVE TRIP』
今日も古くて新しいモノ。
まったく不思議な世の中になりまして、なんとこの人のこと、このアルバムのことを21歳の娘から教えてもらいました。
1982年の発売ですから、私は18歳。もろにリアルタイム世代なのに知らなかった(スミマセン)。
では、なぜ娘が知っているかというと、そうアメリカ西海岸から始まった「シティ・ポップ」ブームのおかげで、YouTubeでこの人のこのアルバムがリコメンドされたのだそうです。
そう、娘はベースを弾くこともあって、この時代のフュージョンやシティ・ポップを盛んに聴いているんですね。
40年前の音楽というより、21世紀にアメリカで評価される音楽を40年前に日本人が作っていたということですよね。まさに古くて新しい。
間宮貴子さんも、そんな中、キティ・レコードが気合を入れて売り出そうとしたボーカリストの一人。
ところが、このアルバム1枚きりで彼女はどこかに消えてしまいました。消息不明です。それがまた都市伝説となって人気が再燃というか、当時はそれほど売れませんでしたから、それこそ40年後に大ヒットしているというわけです。
作家陣、楽器隊もすごい。来生たかお・えつこ夫妻、三浦徳子、椎名和夫、難波弘之、鳴瀬喜博、沢井原兒、上原裕、井上鑑、松木恒秀、向井滋春、鳴海寛、山川恵津子…。
たしかにクオリティの高い楽曲が並んでいますね。歌も普通にうまい。演奏も完璧。特にベースのスラップが強烈な印象を残します。
何よりご本人が一番びっくりしているでしょうね。これほど再生され、そして大量の外国人のコメントが寄せられているのですから。というか、ご本人は…いったい今…。
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