スウィート 『愛が命』
Sweet - Love Is Like Oxygen
なんとなく懐かしいネタが多くなっているということは、私もそれなりのジジイになってきたということですね(笑)。
我が青春の1978年。転校などもあってまさに甘酸っぱい思い出がたくさん詰まった年です。そして、その思い出には必ずBGMが。
当時はビルボードのヒットチャートをノートに記録していたほどのロック好き。チャートにはディスコ・ナンバーが並んでいた時代ですが、当時はそれに抵抗するかのごとくロック寄りの音楽を好んでいました。
ロックとはいえ、私はかなり軟弱な方でして、なにしろELOがイチオシだったくらいですからね、ブリティッシュ・ロックと言いますか、やはり自分のルーツである後期ビートルズのポップさの系統が好みでした。
そんな中、久しぶりに聴いて、うわっ、いい!と思ったのがこの曲でした。SWEETはイギリスではSLADEの対抗馬として人気のグラム・ロック・バンドでしたが、中学2年生の私はそんなことは知らず、ただ全米チャートで8位まで登りつめたポップな人たちとしか認識していませんでした。
皮肉なことに、全米での大ヒットののち、活動の場をアメリカに移して、そして結局ディスコ・ミュージックやR&B、ソウルの波に飲まれて消えてゆくことになりました。
そして、去年ベーシストのスティーヴが亡くなったというニュースが小さく報じられました。
ビートルズのあとを継ぐ形で、グラム・ロックというジャンルで頭角を現し、そして70年代をかけ抜けていったスウィート。チン&チャップマンのヒット路線時代もいいけれども、後期のセルフ・プロデュース時代もなかなかいい。
そして、この曲が一つの結論となって時代が終わっていったのでした。あの頃はそんな歴史的な流れを、ちっとも知りませんでしたが、まあだからこそ純粋に思い出の映像とともに心に残っているでしょうね。あらためてアルバムをいろいろ聴いてみようと思います(簡単に聴けるいい時代になりました)。
そう、アルバム・ヴァージョンの「愛が命(酸素?)」は約7分。ちょっとプログレ色もあって、ますます好きなタイプです。最後はちょっとディスコに寄せてるし(笑)。
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