『ダンとアンヌとウルトラセブン』 森次晃嗣・ひし美ゆり子 (小学館)
~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド
また古い話。とは言え、全く色褪せないどころか、ますます輝きを増し、新たな発見と感動を与えてくれるモノです。
そう、過去のコトではなく、今も生きているモノなのです。
私が「宇宙人先生」を名乗ったり、「夢は地球を守ること」と恥ずかしげもなく叫ぶのは、間違いなくこのウルトラセブンの影響です。半世紀も前に観たこの作品が、ここまで自分の人生を突き動かし続けるとは…。
ウルトラセブン本はほとんど読んできたつもりですが、この新刊は格別に面白かったし、なんだか泣けてしまった。決して懐かしさから来る涙ではなく、なんなんだろう、この感覚。
ダンとアンヌのお二人がお元気で、こうして私たち以上にこの作品を愛し、この作品に影響を受けて続けている(それは当事者ですから当たり前ですが)ことに、なんというかこの世の仕組み、この世の真理というようなものを感じてしまったのでしょう。
私がウルトラセブンの本放送を観始めたのは3歳になったばかりの頃。思えば、このお二人は「初恋」の対象でもあったのです。
まず大人の男としてのダンに対する憧れ。自分もこういう大人になろうと真剣に思いました。自分の命をかけてまで、だれかを助けようとする、そんな大人を観たのはダン(ウルトラセブン)が初めてでしたから。
そして、大人の女…というか、女性を意識したのはアンヌ隊員が初めてでした。おそらくそういうお仲間のオジサンたちがたくさんいるのではないでしょうか。
今観ても、アンヌ隊員の魅力は筆舌に尽くしがたい(笑)。可愛らしく、美しく、セクシーで…3歳ながら、なんか変な気持ちになったのを覚えています(笑)。
ウルトラセブン全話(第12話除く)を、そんな私の初恋の二人が語り合うのですから、それは面白くないわけがない。初めて聞く話もたくさんありましたし、あの時代の現場の熱量もたっぷり感じることができました。
編集に力(愛)がこもっており、一冊の本という作品として見ても魅力的です。最初Kindle版を買ったのですが、すぐに紙の本も追加購入しました。これは私の宝物になりそうです。
Amazon ダンとアンヌとウルトラセブン
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