「歴史ミステリー 関ヶ原の勝敗を決めた細川ガラシャ」…麒麟は家康だった?
先日、明智光秀の娘、細川ガラシャのことを少し書きました。彼女の人生はまさに波乱万丈。
しかし、その行動を中心に戦国の世を見ると、いろいろと不思議なことが見えてきます。
ちなみに出口王仁三郎は明智光秀を智将とたたえるだけでなく、山崎の合戦後も生き残り千利休になったというトンデモ説を残していますが、それもまた、表層的な歴史的事実というわけではなく、おそらくは霊的な同一性について語ったものと思います(すなわち「コト」レベルでの話ではなく「モノ」レベルでの話)。
ついでと言ってはなんですが、王仁三郎の光秀評を読んでみましょうか。「大鏡」の中にある文章です。
明智光秀は稀に見るの明将であつたのである。太閤秀吉にあの偉業を遂げさした裏面には光秀の功績を無視することは出来ない、然し表面伝はつて居る歴史では、主殺し親殺しの大罪人の汚名を着て居るが決してそんな大悪人ではない、天下の将来を達観して大所高所から身を殺して仁を為した大勇者である。それでわしは其城趾を手に入れて亀岡に皇道の大法城を築いたのである。建設当時数百年土中に埋没して居つた石垣の根石を掘起して現在の石垣の大部分を築いたのであるが、其の石には毛利とか小早川とか西国大名から献じた印のある石が沢山出て来た、是らから推測しても其当時すでに西国大名の多くは光秀に款を通じていた事が判る。太閤記の十段目の文句に「主を殺した天罰に報いは親にも此の通り」と言ふのがあるが、天恩郷ではそれを絶対に口にすることを禁じて居る。其外光秀を悪ざまに言ふことを一切禁じて居る所以である。人為の歴史といふものは信ずるに足らぬものである。
ここにもあるように、秀吉に天下を取らせた功績は、ただそれのみでなく、結果として徳川の世を招くきっかけになったと評価すべきです。
のちに利休は秀吉に切腹を命ぜられるわけですが、これとてもその後の歴史的未来的展開には必要なことであり、また上の動画にもあるように、ガラシャがその後の関ヶ原の戦いの行方を左右したことを考えると、光秀の「天下の将来を達観して大所高所から身を投じて仁を為」さんとしたその志、霊性が娘のガラシャに宿ったとも言えましょう。
つまり、麒麟は家康であり、それを招くために光秀とガラシャは命をかけたということになりましょう。そうすると、一方の都市伝説、光秀=天海僧正説が生まれたのも納得できるというものです。
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