ジャイアント馬場 vs スタン・ハンセン (1982.2.4)
古い話ばっかりですね、最近。どうも歳を取ると昔話に花が咲くようです(笑)。
ふだん、「時の流れの下流(過去)を見るのではなく、上流(未来)を見ましょう!」と力説しているにも関わらず、言行不一致だと言われそうですが、実はそういうわけでもないのです。
芭蕉(もとは空海?)の言葉として有名な「古人の跡を求めず、古人の求めしところを求めよ」のとおり、私はただ過去の事蹟を懐かしんでいるのではないのです。その時のその人(古人)がどのような未来を構想(妄想)していたかを知ろうとして、過去の情報にアクセスしているのです。
古人と言われる、歴史に名を残した偉人たちの構想(妄想)のボールは、現在の私たちのはるか上空を飛び越えて、ずっと上流(未来)に放られているのです。
というわけで、今日はジャイアント馬場という巨人の「求めしところ」を求めてみました。
今日は後楽園ホールの横を通り過ぎましたが、そこではまさに「ジャイアント馬場 23回忌追善興行」が行われていたのであります。
2月4日は記念すべき日。すなわち、ジャイアント馬場とスタン・ハンセンの初対決があった日なのでした。今日も後楽園ホールでこの試合がスクリーンに投影されたとのこと。
プロレスファン、特に全日本ファンでないと全然理解できないかもしれませんが、本当に、本当に、この試合には涙しましたよ〜。当時、私は18歳。今の次女と同じく、受験生でした。どれだけこの試合に勇気をもらったことか。
当時、明らかに衰えの見えていた馬場さんが、新日本で猪木らを蹴散らす勢いで大暴れしていたハンセンと、こうして互角以上の戦いを観せてくれるとは、本当に当時のファンはほとんど誰も期待していなかったと思います。ただただ心配だったのです。
それがこれですからね〜。もちろん馬場さんを信頼した上でのハンセンの戦いぶりも素晴らしい。なかなかこれを超える「プロレス」は難しいでしょうね。
この興奮や感動というのは、それこそ戦後すぐに力道山が外国人選手をバッタバッタと倒していった、あの頃の日本人の心情と重なりますよね。
ちなみに、勇気をもらったはずの私の受験の結果は惨憺たるものだったわけですが、それはそれで今になってベストな結果であったことが分かりました。歴史というのは、そういう意図や意図せざるものによって動いていくのですね。
私も、その後の40年近い自分の歴史の面白みと深みを味わいながら、またまた号泣してしまったのでありました。プロレスは人生ですなあ。
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