『ユメ十夜』実相寺昭雄・松尾スズキ・天野喜孝ほか
今日は猫の日。猫と言えば夏目漱石…というわけではありませんが、ええと、ここのところ古いドラマや映画を観ることが多いのと、パロディとか偽物とかのネタが続き、虚実皮膜の間と言えば実相寺昭雄監督だったりもして、さらに我が校のYouTu部がいろいろなメディアから取材されたりして、短い作品をいかに魅力的に作るかとか考えていて、それでこのオムニバス作品を鑑賞することになりました(長い道のりでした)。
これ単純に面白いですよね。唯一原作通りやってしまった大ベテラン市川崑監督の第二夜が、ある意味一番目立ってしまっている(笑)。
ほかはベテランでありながらいつまでも少年のような実相寺昭雄監督や、いつもふざけてる人や、若くて常識に縛られない人たちが、まじめに(?)漱石をパロったので、とにかくカオスになっております。
私は嫌いではありませんが、どうでしょう、夏目漱石を神と崇める方々にとっては苦痛というか怒りの対象でしかないのかもしれませんね。
どれもそれぞれ面白いのですが、やはり2006年(平成18年)の2ちゃんねる文化を懐かしむという意味でも、第六夜が一番笑えましたかね。
今日も高校生や某テレビ局のディレクターさんと話しましたが、やっぱりYouTubeの動画って全然アートを感じませんよね。テレビも(映画も?)そちらに寄せてしまったりしていて非常に残念なことになっています。
単なるノスタルジーではなく、漱石の作品のように、また実相寺の作品のように、時代を超えて「変」なモノを作る必要があるのではないでしょうか。
というわけで、私は死ぬまでに新作能の本をいくつか書きますよ(と宣言してみる)。
Amazon ユメ十夜
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