『地球防衛軍』 本多猪四郎監督・円谷英二特技監督作品
ウルトラセブンからのこの映画。またまた古い作品の紹介です。これは私が生まれる前、1957年(昭和32年)の公開。
私が宇宙人であることを公言するばかりでなく、火星と木星の間の小惑星帯を経由してきたと語っているのは、もしかするとこの映画の影響があるかもしれません。
私の中には、この映画を観た記憶はなく、今回初めてだったはずなのですが、もしかすると少年時代にテレビかなにかで観たことがあるのかもしれません。
そして、その宇宙人の潜伏場所(つまりロケ地)が、まさに今私が住んでいる富士山北麓であるというのが、またなんとも不思議な符合ですね。ということは、私はミステリアン?w
まあ、そんな個人的な与太話はいいとして、この作品、本多猪四郎監督、円谷英二特技監督、そして音楽は伊福部昭ですから、それは素晴らしいに決まっていますよね。それもシネスコ、総天然色ですから。
ゴジラの流れという意味では、それこそ宝田明さんが出演されていもおかしくないわけですが、宝田さん、1957年には二枚目俳優として「美貌の都」「ロマンス誕生」「大当り三色娘」「わが胸に虹は消えず 第一部・第二部」「大学の侍たち」「青い山脈」に出演していますから、とてもそんな時間がなかったのでしょう。
そのへんの事情については、ぜひ今度お会いした時に詳しく聞いてみたいと思います。
その代わりと言ってはなんですが、佐原健二さん、平田昭彦さんが主演されています。その他藤田進さんも含め、そのままウルトラセブンの地球防衛軍につながっていきますね。
それにしても、この作品、本当に素晴らしい。円谷さんの特殊技術、殊にミニチュアの素晴らしさは今でも感激します。CGよりもずっとリアルなんですよね。本当にすごい。
光学合成は正直今ひとつですが、終戦後12年ということを考えると、逆にすごいですし、その後のウルトラシリーズまでに短期間で更に進歩していることが分かりますね。
それから自衛隊や米軍の協力を得た火器での戦闘シーンの迫力は素晴らしい。かなり派手にやっています。ある意味近過去の戦争へのノスタルジーでしょうかね。ああやって、宇宙人や怪獣と戦うことでそれを昇華していた時代ですから。
米ソの核兵器開発への警鐘という意味では、ゴジラの哲学をしっかり継いでいますし、被爆国として、そして敗戦国として米ソに対して物申す方法としては映画は最善の方法だったのでしょう。
ところで、ミステリアンが送り込んだロボットモゲラは、実にカワイイですね(笑)。2体ともあっけなく死んでます。そのシーンの動画があったのでぜひ。これはユーモアであり、また機械文明へのアイロニーでもあるのでしょう。
現代においても、AIに対してこういう語り方というかイジり方も必要ではないかと思ってしまいました。
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