『Sadistic Mica Band』 滝本憲吾監督作品
昨日のサディスティック・ミカ・バンドの貴重映像に撃ち抜かれまして、続けてこちらを鑑賞。
これは再々結成、木村カエラさんがヴォーカルを担当した時代のドキュメンタリー映画。
メンバーは加藤和彦、高中正義、小原礼、高橋幸宏、木村カエラ。
演奏ももちろん素晴らしいのですが、こうして自分たちを歴史として語る、その言葉がなんとも味わい深いですね。
昨日も少し書きましたが、どうも最近の若者の音楽、特にロックが小さく閉じてしまっていてつまらないんですよね。こういうオジサンたちの方がずっと過激にロックしてたりして。
それこそ「黒船」的な圧倒的な侵略者と、それに対抗するある種の無謀さこそロックの魂だと思うんですけどね。
そういう意味では、最近はまっている明治大正期の洋楽受容の歴史や、私の好きな出口王仁三郎や古史古伝群もまた、いろいろなジャンルの黒船に対抗する情念の塊なんですよね。食われないぞ、食ってやるという。それらには「真偽」とかどうでもいい、究極のリアリズムがあるのですよ。
すっかり黒船に飼いならされてしまった今の日本。食うどころか食われもしない。正直死んでますね。
この「Mica」のケースもそうですが、こうしてオジサンが若者を巻き込んで伝統継承したり、インスパイアしたりしなくちゃいけないんでしょうね。まあ、オジサンのモチベーションの半分(以上)は下心だったりするのですが(笑)。
それにしても、オジサンたちの言葉、特に高橋幸宏さんの言葉には、いろいろとはっとさせられましたね。私もこういうオジサンになりたい!
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