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2020.12.02

(いろいろな)パンデミック

Th_-20201203-161137 日は身近な所でコロナ陽性者が確認されまして、ちょっとした緊張感が走りました。

 なんだかんだ言って、欧米などと比べると日本の感染拡大状況は緩やかであり、この第3波もそろそろピークアウトかと感じます。

 この世界的な「パンデミック」を宇宙視点で見ると、人間以外の動植物はなんら日常と変わらない生活をしているのに、人類だけ右往左往していることが分かります。

 そういう意味では、「パンデミック」はウイルスに限りません。

 たとえば、私たち人類だけがスマートフォンを保有しています。これもある種の感染爆発によって拡がり、そして今「with スマホ」の時代を迎えたわけです。

 もっと前で言えば、自動車なんかもそう。もっと古くは衣服や食べ物もそうです。そんなこと言えば、人間だけに起こった「パンデミック」は無数にありますよね。「言語」も実はそうだっりします。

 それらは有用なモノだから感染拡大が起きて良かったのでしょうか。その裏にあるリスクは克服しているのでしょうか。そんな風に「パンデミック」の歴史を俯瞰するのも面白いものです。

 ウイルスなど、一見敵のように見えるモノも、それを完全になくすことはできませんし、結局は共存していくしかない。逆に、もしかすると、私たちにとって有用なモノなのかもしれない。そのような観点も必要です。

 これは世に広まる情報に対しても有意な観点ですね。これも極端な例になるかもしれませんが、たとえば陰謀論などもすぐに感染します。今回のコロナに関する情報、米大統領選挙に関する情報、いくらでも挙げられますね。

 そう言えば、アメリカの「今年の言葉」は「パンデミック」だそうですね。検索が大幅に増えたと。まさに「パンデミック」という言葉、情報が「パンデミック」を起こした。

 これから「蔓延」するであろう、新型コロナ用のワクチンもまた、そのような捉え方ができます。

 はたして、人類は何に振り回されているのでしょうか。本当に排除すべき、共存すべきはウイルスだけではないような気がします。

 今回のコロナ騒動をきっかけに、いろいろな「パンデミック」について考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 

 

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