『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論 2』 小林よしのり (SPA!コミックス)
今日発売。昨日紹介した小林よしのりさんのコロナ論第2弾。
折しも、東京で800人を超える感染者が確認され、NHKのニュースでも「緊急事態宣言しかない」的な発言がありました。
そして、この本でも前著でも高く評価していたスウェーデンの緩和政策について、なんと国王が「失敗」と批判。
実に良いタイミングです。
昨日紹介した第1弾と同様、マスコミやエセ専門家を批判し、「科学的」に抑圧策やPCR検査、マスクへの批判を繰り返していますが、いまだにそうした意見は世間では少数派ですよね。
著者は「本の力を信じる」と言いますが、はたしてどこまでこのコロナ論が一般的になるのでしょうか。
私は昨日書いたように、小林よしのりさんは「コロナ論」を通して、日本文化論を語っていると思います。そちらの意味では、もしかすると歴史に残る名著となるかもしれません。
実際、コロナ禍を乗り切ることも大切ですが、そこから私たちが何を学ぶか、何を変革する力を得るのか、そちらに意識を持っていくことも重要です。
終わったあとで、「あれはピンチではなくチャンスだったのに」と後悔してもしかたありません。
この本で批判されている、現代の「グローバリズム」。私は仲小路彰が構想した本当の「グローバリズム」を研究している者として、特にその部分についてしっかり考えていこうと思っています。
ある意味、災害、戦争の真っ只中であるからこそ、こういう本を読んで、一瞬でも日本の、地球の外側から現状の自分と社会を見つめ直してみる必要はあるのでしょう。
些末なことですが、第14章のタイトル「神が与え賜うし呼吸」は、どう考えても「賜いし」の間違いですね。編集、出版のプロの人たちがそういうことに気づかないということに、ちょっとした日本文化の危機を覚えました。
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