黄昏のアメリカ
今日はユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて一日を過ごしました(仕事ですよ)。
コロナの感染者増加中の大阪ではありますが、逆に対策がしっかりしているので安心して楽しむことができました。
例年なら1千万人以上の来場者があるというUSJ。今年は厳しいでしょうね。おかげで目立った混雑のない中で散策ができましたが。
楽しむと同時に面白いなと思ったのは、「古き良き時代」のアメリカに日本人が酔っているという構図ですね。
たとえば1930年代から40年代のアメリカの町並みが再現されていますが、それはまさに日本と戦争をしようかという時期であります。
1929年に始まる世界恐慌。ルーズベルトのニューディール政策。第二次世界大戦への参戦。コミンテルンの影響を強く受けた民主党のルースベルトが、結果として「強いアメリカ」「豊かなアメリカ」の象徴になっているのは、まあ皮肉といえば皮肉です。
そして、それを日本人たちが懐かしんでいる。どういうことでしょうか。面白いですね。ディズニーランドも同じ状況です。
別に、敗戦国日本がアメリカに洗脳されているということではありませんよ。私は憂えているのではなく、面白いなと思っているのです。日本らしいなと。韓国だったら、日帝のテーマパークを楽しんだり、絶対しません。
共和党のトランプは、アメリカ・ファーストを強く訴えた結果、皮肉にも「弱いアメリカ」を現出させてしまいした。本人が強がれば強がるほど、国家アメリカの世界の中での力は衰え、相対的に中国の存在感が高まりました。
このたびの大統領選挙では、民主党のバイデンが勝利しました。たぶん(?)。しばらくは国際協調路線を行くでありましょう。
世界恐慌並みの衝撃であるコロナ禍。かつてのルーズベルトのように、バイデンはアメリカを復活させることができるのでしょうか。正直、それはほとんどないでしょうね。
100年前の「古き良き時代」のようには行きません。もしあるとすれば、第三次世界大戦が起こり、アメリカは途中まで(諸国が疲弊するまで)傍観するというケースのみでしょう。もちろんそんなことはあり得ません。
黄昏のアメリカ。それについていく日本。USJに沈む夕陽を見ながら、未来の世界地図を夢想したのでした。
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