善光寺といえば…
今、長野市におります。夕方、久しぶりに善光寺参りしてきました。
善光寺といえば、山梨県民にとっては甲斐善光寺のルーツというイメージでしょうか。地元にレプリカ(?)があるので、あんまりルーツには行かないのかもしれませんね。
マニアックな私の興味は二つ。一つは妙心上人の修行寺としての善光寺。
善光寺で修行したと言われていますが、善光寺にはほとんど記録が残っていないようなのです。謎です。
善光寺はいわゆる無宗派の寺ですから、富士講と結びつくことは別に不思議ではありません。現在妙心上人のミイラは出身地である岐阜の横蔵寺にあるのですが、横蔵寺は白山信仰と関わりがあるようですので、妙心自身もともと山岳信仰者だったのかもしれませんね。
もう一つの興味の対象は「善光寺地震」です。1847年5月8日に発生したM7.4の直下型地震。
折しもご開帳の期間だったため、被害は甚大。火災や斜面崩落で川がせき止められ水害まで発生。「死にたくば信濃へござれ善光寺 土葬水葬火葬までする」という狂歌が詠まれるほどでした。
善光寺自体にも小規模な被害はありましたが、本堂などの主要な構造物の倒壊は避けられました。
長野盆地西縁断層帯(信濃川断層帯)は800年から2500年の間隔で活動すると考えられています。まだまだ先の話とはいえ、いつかまた善光寺直下で大地震が発生するのは間違いありません。
ちなみに以前は「地震柱」と呼ばれ、大地震によるものと説明されていた東向拝柱のねじれは、実は地震由来ではなく材木の乾燥に伴う自然由来だとか。
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