神々の山々〜「軽井沢」の秘密
新しい「学びの旅」最終日は軽井沢へ。
ここに至るまで、一昨日は宝達山を、昨日は立山連峰を、今日は皆神山を遥拝いたしました。そして今日は浅間山から富士山へ。
こうして旅をしますと、本当に日本人が山を神と崇めていたことが体感できますね。
そうそう、昨日は立山の近くで、突然空に白龍が現れました。こうした山と雲のコラボレーションこそ、日本人の神話世界の原風景でしょう。
さらに進んで(行き過ぎて)近代の神話世界で言いますと、宝達山にはモーゼの墓、そして今日近くを通った川中島には釈迦の墓がある!
青森のキリストの墓にも何度もお盆に(!)お参りしておりますので、これでとりあえず全部制覇かな(笑)。
まあそれは半分冗談としまして、「山=神」ということで言いますと、「軽井沢」という地名もそこから解釈ができます。
これはまだ調査中ですので、あまりはっきりは書けないのですが、どうもここにも物部氏が関わっているようなのです。
ちなみにウチのカミさんの出身地も「軽井沢」。秋田県の羽後町の山の中です。東北にはたくさん軽井沢という地名がありますよね。
柳田國男は「うるふ(=背負う)」という古語を持ち出して、山の登り口にちなんだ地名と説明していますが、そんな単純なものではないでしょう。
奈良県の生駒山の麓にも「軽井沢」があります。西日本では唯一ではないでしょうか。私はここが「軽井沢」のルーツだと考えています。軽井沢から生駒山を越えると、そこにはニギハヤヒを祀る石切劔箭神社があります。「いしきりさま」ですね。
いつかも紹介しましたが、秋田の軽井沢は仏教がいまだ伝来しておらず古神道を信仰していまして、その信仰対象の一つとして「イスキリさま」があるのです。そう、青森キリストの墓の隣に葬られている、キリストの弟イスキリを連想させますよね。
これって東北弁で「いしきり」が「いすきり」と発音したのを、都会っ子の山根キクが聞き間違えたというオチだと思うのですが、逆に言うと、東北にも石切信仰、すなわちニギハヤヒ信仰がかなり広がっていた証左となりますよね。
というわけで、物部の末裔が住み着いたところに「軽井沢」という地名があると考えているのです。物部は三輪山を神としていましたから、地方に散らばってもその地の霊山を三輪山に見立てて信仰したと思われます。それが浅間山であったり鳥海山であったりということですね。
ちなみに「軽」も奈良県の地名です。軽皇子の「軽」ですね。そのあたりについては、またいつか書きます。
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