野口五郎 『女になって出直せよ』 (阿久悠・筒美京平作品)
筒美京平さんの追悼番組をいくつか観ました。もう、本当にすごい!としか言いようがありません。
武田鉄矢さんか誰かが言ってましたが、筒美さんもモーツァルトのように一瞬で曲全体をダウンロードしてしまうタイプだったとか。
一方、これはどなただったか、逆のことを言っていました。部分を作り込んでいくタイプだったとか。
どちらも本当で、どちらも正しいのではないでしょうか。
いつも言っているように、私たちが聴いている音楽は「時間軸に展開された」コトです。本来は、そこに楽譜が全体として一瞬で存在しているようにあるモノなのです。私たちの脳みその処理限界から、こうして時間軸に沿って展開しないと(コト化しないと)理解できない。
しかし、天才作曲家はそれを一瞬でダウンロードし、楽譜上に擬似的に展開していくわけです。
さてさて、そんな筒美さんの楽曲をここ数日だけでも何十曲も聴きまして、どの曲も印象に残って1曲選ぶというのは難しいのですが、NHKのCoversで田島貴男さんがカバーした「女になって出直せよ」が、田島さんご自身も言っていたようにまるでオリラブですごいなあと思いました。
めちゃくちゃオシャレなソウル・ミュージック。これをアイドルの野口五郎さんに歌わせたわけですからね。まあ、ご存知のとおり、五郎さんはアイドルである以前にスーパー・ギタリストであり、フュージョン・アルバムも製作している(リー・リトナーやラリー・カールトンと共演している!)くらいですから、今思えばこの楽曲はありですね。
それにしても、ある意味コテコテに日本風な阿久悠さんの詩にこの曲をつけて自然に聞かせてしまう筒美さんて…。編曲は船山基紀さんかあ。
最近の野口五郎さんも素晴らしいですよね。今年の6月にミュージック・モアでフルバンド生演奏してくれました。う〜ん、今の五郎さんの方がこの曲に合うかも。アーティストですねえ。素晴らしい。
五郎さんの何枚かあるインスト・アルバムはみんないいですよ。いつかまた紹介しますね。
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