追悼 筒美京平さん
世界の音楽史上最高の作曲家は、バッハでもショパンでもレノン& マッカートニーでもなく、筒美京平だな…8年前に私はこう書いています。その気持ちは今でも変わりません。
そして、その最高の作曲家が亡くなってしまいました。
我らが歌謡曲バンドでも何曲もやらせていただきました。筒美京平特集をやろうね、と言っていた矢先の訃報。本当に寂しい。
家族バンドでは「メロディーズ」という名旋律を集めた企画も進行中。その中で最も多くエントリーしているのも筒美さんでした。
冒頭の言葉も含め、このブログでも何回か筒美さんの楽曲を紹介してきました(こちらからご覧ください)。
3000曲以上を世に残した職人。バロック時代で言えばテレマンのような存在でしょうか。大衆のために奉仕し、ある意味消費されていく音楽を手を抜かずに提供しつづけ、常に新しいスタイルに挑戦し、結果として大作曲家、大芸術家と評価されるようになりました。
筒美さんと三木たかしさんに共通しているすごさは、曲の「入り」…最初の2小節くらい…で、その楽曲の世界に一気に誘うところです。
いくつかの音の並べ方に過ぎないはずなのに、そこに大きな力があり、そしてその入口からさらにドラマチックな本編を展開させていくのを聴くたびに、これはやはり未来からダウンロードしたのではないか、と思わずにはいられません。
計画していた筒美京平特集は、期せずして追悼企画となってしまいましたが、必ず実現したいと思います。
本当に名曲たちを遺してくださり、ありがとうございました。お疲れさまでした。これからも歌い、奏で続けます。
| 固定リンク
« 『恋人よ、われに帰れ LOVER COMEBACK TO ME』 大林宣彦監督・沢田研二主演作品 (フジテレビ) | トップページ | 『ソニー 「未知情報」への挑戦―科学のニューフロンティアを求めて』 佐古曜一郎 (徳間書店) »
「ニュース」カテゴリの記事
- 『コロナ後のシン・ニホンとは?』 安宅和人・落合陽一・宮田裕章(2021.03.06)
- (マイナスな)コトタマは恐ろしい…(2021.02.25)
- 天覧授業(2021.02.23)
- 福島県沖でM7.3(2021.02.13)
- 追悼 チック・コリアさん(2021.02.12)
「音楽」カテゴリの記事
- 間宮貴子『LOVE TRIP』(2021.03.05)
- キャンディーズ 『哀愁のシンフォニー』(2021.03.03)
- カサド&原智恵子のボッケリーニ(2021.03.02)
- 『曼荼羅』 石堂淑朗 脚本・実相寺昭雄 監督・冬木透 音楽作品(2021.02.28)
- 『波の盆』 倉本聰 脚本・実相寺昭雄 監督・武満徹 音楽・笠智衆 主演作品(2021.02.27)
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- キャンディーズ 『哀愁のシンフォニー』(2021.03.03)
- 『送別歌』 宝田明 (ユニコ舎)(2021.02.14)
- 『俺の家の話 第1話』 宮藤官九郎脚本作品 (TBS)(2021.01.22)
- 今こそ!俺たちの東京スポーツ最強伝説(2021.01.17)
- LUCY(루시) 『Snooze (선잠)』(2020.12.30)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 『コロナ後のシン・ニホンとは?』 安宅和人・落合陽一・宮田裕章(2021.03.06)
- 『ゲンロン戦記ー「知の観客」をつくる』 東浩紀 (中公新書ラクレ)(2021.03.01)
- 『曼荼羅』 石堂淑朗 脚本・実相寺昭雄 監督・冬木透 音楽作品(2021.02.28)
- 『波の盆』 倉本聰 脚本・実相寺昭雄 監督・武満徹 音楽・笠智衆 主演作品(2021.02.27)
- いろいろな「二・二六」(2021.02.26)
コメント