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2020.10.20

山下久美子 『TOKYO FANTASIA』(湯川れい子・筒美京平作品)

 

 美京平さんの隠れた名曲を紹介します。

 1996年の山下久美子さんのシングル。資生堂のCMで使われていましたので、記憶にある方も多いのでは。

 どんなスタイルの曲も書ける、まさに職人だった筒美京平さん。この曲は、一聴して分かるとおりELOのジェフ・リンの影響を感じさせるポップ・ロックですね。

 ジェフ・リンと言えば、最近大英国勲章(OBE)を受章したようですね。ちょっと遅かったような気もしますが。

 ジェフ・リン(ELO)の影響と言えば、同年のPUFFYの「アジアの純真」、すなわち奥田民生さんを思い出しますね。彼はユニコーン時代にELOネタをよく使っていました。

 そんな奥田民生さんを尊敬していた志村正彦くんのCDコレクションを拝見したことがあるのですが、そこにELOが何枚かあったのを思い出します。ビートルズ→ジェフ・リン(ELO)→奥田民生→志村正彦という音楽の命脈は時空を超えて感動的ですね。

 おそらく「TOKYO FANTASIA」は、1996年の5月に発売された「アジアの純真」の大ヒットを受けて、筒美京平さんがELO風の楽曲に仕上げたものでしょう。

 本家ELOよりも、あるいは「アジアの純真」よりもストリングの濃度は高い。弦の編曲は服部隆之さんです。これもまたよくELO(ルイス・クラーク)を研究していますね。

 こうして洋楽を日本風に昇華していくのが我が国の大衆音楽の特長であり、それはある意味聖徳太子にさえつながる日本文化の本質を示しているのでありました。

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