追悼 エディ・ヴァン・ヘイレン
まだまだ若いのに残念です。
あの孤高のギターサウンドが聴けなくなると思うと実に悲しい。
エディが音楽界に残した功績は多大です。特に、多くのロックギター少年を生んだ功績は大きいでしょう。
1978年、私は14歳。中学1年生。まさにロックに目覚めた年です。その年、キンクスのカバー「ユー・リアリー・ガット・ミー」でデビュー。当時キンクスを知らなかった私は、てっきり彼らのオリジナルだと思っていました。
中学の友人たちの多くが、その頃エレキギターを弾き始めました。そしてこの曲のあのリフをみんな弾いていましたっけ(二つの音で弾けるので…笑)。私も家にあったクラシックギターでやってみたっけなあ。
たしかにこのギター・ソロは衝撃ですね。どの少年たちも、もちろんこのギター・ソロが弾けるようになると信じてギターを始めたわけですが、私も含めてほとんどの人はリフだけで終わってしまったと思います。
この年、アルバム「炎の導火線」が大ヒット。友人たちもこぞって購入していました。私は当時ELOやカンサスの方に行ってしまったので、友人にカセットテープに録音してもらいました(今でも地下室に保存されています)。そしていきなりの来日。中学生にとっては夢のような展開でした。
一部の少年はここを原点に、他のギタリストに出会ったりしながらプロを目指したことでしょう。そして、夢を叶えた人もいるに。違いありません。
今聴きますと、彼がクラシックを学んでいたというのもうなずけますね。フレーズの作り方が案外古典的。ライトハンド奏法も、考えてみれば非常に音階的、和声的、かつオンタイムな要素が強いですよね。
さて、エディと言えば、私のような非マニアは、この曲の衝撃が忘れられません。マイケル・ジャクソンの「(今夜は)ビート・イット」です。
私が説明するまでもありませんが、R&Bとロックを融合したこの曲において、エディのギター・ソロがあまりにロック色が強すぎるとクインシー・ジョーンズが判断して、スティーブ・ルカサーがせっかくのディストーションのレベルを落とした話は有名です。
おかげで、私も含めて多くの人が最初ヴァン・ヘイレンが弾いているとは気づきませんでした(もちろん音だけでなく、そのシチュエーション自体がありえなかったから)。
その点、このライブの貴重な映像はエディ節満載というか、正直やりすぎで気持ちいいですね!マイケルの興奮が伝わってきます。
最後に、エディと日本ということで言うと、私はこのエピソードが大好きです。
エディ・ヴァン・ヘイレンの真実、マイケル・ジャクソン「ビート・イット」とハトヤホテル!
ご冥福をお祈りします。
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