『激動の昭和史 軍閥』 堀川弘通 監督作品
この映画で苦悩する若手新聞記者を演じているのが加山雄三さん。誤嚥からの小脳出血で入院されましたが、大事に至らず安心しました。
この映画が作られたのが1970年。6本作られた東宝8.15シリーズの第4作になります。
このシリーズ、なかなか見応えのある大作が揃っていますが、私はこの「軍閥」が一番現代につながるテーマを扱っていると感じています。
小林桂樹さん演ずる東條英機を中心に、陸海軍の軋轢、責任者不在、マスコミの功罪が描かれています。
映画の冒頭は二・二六事件。安藤輝三、鈴木貫太郎も当然出てきます。最後は原爆。終戦のシーンはありません。
この映画の内容は、昭和から平成にかけて、ずっと言われてきた大東亜戦争観で、もちろんそれは正しい部分も多くあるわけですが、私たちが最近発見した超重要文書群によれば、そんな単純なものではないことが分ってきました。
それは今から65年ほど前に調査、執筆されたものであり、実はその時点で世界史的視野から見た大戦の本質は解明されていたわけです。
この映画の製作からちょうど半世紀たったわけですから、いよいよその内容、解釈を上回る映画が作られてもいい時代になったのではないでしょうか。
その超重要文書については、そんなメディア戦略も含めて、来年以降世に出していきたいと思っています。
Amazon 昭和の激動史 軍閥
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