キャメロン・カーペンター 『バッハ 無伴奏チェロ組曲より』
Cameron Carpenter - Johann Sebastian Bach - Cello Suite Elaboration
娘がベースで、私はチェロでこの曲を練習しておりますが、いろいろな模範演奏を聴いている中で、これが一番ぶっとんでました(笑)。
オルガニストのキャメロン・カーペンター、歴史的なパイプオルガンに飽き足らず、自分専用のデジタル・オルガンを開発してしまいました。
たしかにオルガンは、その発音機構からしてデジタルで再現しやすい楽器です。様々な倍音の組み合わせによって音色を作るわけですからね。
それにしても、彼はファッションも含めて、かなり未来的ですよね。
私は中学生の時から、バロックとロックは「ゆがみ」「ひずみ」という面(楽器の音質も含む)、それから一定のリズム、和音進行やメロディー生成のクリシェという面から、どこかつながるところがあるなと思っていました。というか、自分がロックからバロックにすんなり移行したことが、そのなによりの証拠だったわけです。
そういう意味でも、キャメロン・カーペンターの音楽に対する姿勢には、バロックとロックを感じますね。
おそらくこの発展(Elaboration)については、大バッハも「やるな」とニヤつくと思いますよ。楽器も含めて。
キャメロン・カーペンターはコロナ禍においても、その楽器のモビリティを活かして、路上ゲリラライヴをやっているようです。素晴らしいと思います。
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